入浴する行為は日本人特有の思い入れがありますが、障害者にとって入浴して衣服の着替えまでが結構なストレスを感じます。健常のときは何気ない所作が補助なくしてできません。
夏場は特に脇は汗でジットリ、背中はかゆいけれど手が届かない。では私自身どの様に克服したのか体験をもとに記事にします。
目次
入浴とはリハビリである
入浴を何時でもと言う訳には私はなれません。工程が多いからです
- 脱衣室で服を脱ぎます
- 足の指が丸まり滑りやすいので注意して風呂場に移動します
- 風呂用の椅子(シャワーチェアー介護用)に座りシャワーを浴びます
- バスボードに座り身体を支えながら足先から入浴します
- 浴槽台に腰を下ろしてひと段落
- 身体が温まったら5~3の逆動作でシャワーチェアーに腰掛けます
- 椅子に座ると顔はメンズビオレ 泡タイプ洗顔(ポンプ式)で洗顔、ボディブラシを使ってゴシゴシと身体を洗い、頭からシャワーを浴びてシャンプーで洗い、シャワーで流します
- 再び入浴でゆっくりと浸かりながら麻痺側の手先・足先の順にマッサージして血行を良くします
- 特に夏場はのぼせると危険なので余裕をもって浴槽から上がります
慣れるまでご家族に今から入るよ~とひと声かけましょう - 着衣後も汗で風邪をひかないように注意します
我が家の浴室
私の視点から見た入浴の作業工程です
浴槽の配置ですバスボード
- バスボードの取っては体を支えるため入浴する向きに沿って健常側になるように設置します。
- 浴槽台は足を下ろす位置にセットします。湯を張る前に設置していないと思う場所に設置が難しくなるのでご注意を!
浴室の全体写真
- 手前に風呂用いすで上に乗っているのがシャワーブラシです。
- 写ってはいませんがボディーシャンプーはポンプ式を使用しています。
- シャンプーはリンスイinシャンプーを使用しています。
日課のしめくくり
脱衣所の工夫
出来るだけ足裏の湯水を拭き取るために浴室と脱衣所の間には珪藻土マットを設置しています。
脱衣所には私が使用する下着一式を置いています。
自宅で生活が始めた頃はリビングで着替えをしていましたが足が濡れていると転倒の恐れがあるので脱衣所に集約しました。
注意すること
最初の頃は入浴に時間が掛かるので煩わしく感じますがこれもリハビリと気持ちを切り替えると色々なことが出来る様になります。私も最初は入浴に20分掛かっていましたが今では10分程です。また、脱衣室や浴室をどのように改善しようかと考えてホームセンターなどに行くと見る物が多くて時間を忘れてついつい歩行距離が増えていきます。
良い意味でリハビリとなっています。
お見苦しいものを掲載していますが少しでも皆様のお役に立てればと思い掲載しました。