体験|退院してどうする

リハビリ病院に移り毎日がリハビリ中心の闘病生活がはじまり、早4カ月が過ぎようとしていました。どんなに長くても入院させてもらえる期間が6カ月です。病院側は患者の自主的な退院を促します。
それを超える場合は、他の病院へ転院を促されます。そうしなければ病院の負担が大きくなる仕組みになっています。

基本的には90日で、同じ疾患なら前の病院と合わせて180日ですが寝たきり、癌、リハビリを週3回以上している等、90日以上入院可能な条件もあります。 また、リハビリテーション入院料を算定しているなら、病名によって60日、90日、150日、180日です。

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目次

退院までのカウントダウンが始まって悩みが尽きない

病院内でのリハビリは午前中は言語療法と作業療法がメインで行い午後からは理学療法による歩行訓練と1日が過ぎるのは早い。トイレにも出来るだけ介助なくできるように積極的に取り組みました。この時期では入浴のトレーニングも始まり、家内は入浴時の注意点や体を洗うポイントを熱心に聞き、二人三脚の実生活へのリハビリが始まりました。

私の心の中は不安で押し潰れそうだった。

病院の廊下やトイレは手すりがあるけど自宅とは違いすぎる

退院説明されても、家で病院の様に出来る自信がない。

生活の場所をどうするか

  • 住居は現在会社から賃貸社宅で丘の上部のため移動が困難
  • 階段を上り下りで入室となる
  • 社宅のため雇用がなくなれば退室せざるを得ない
  • 手すりなどの補助設備をどこまで認めてもらえるか何時まで社宅に居られるか不安

収入をどうするのか

  • 今まで通りの仕事が出来ない
  • 職場を変わってできるのか
  • 収入の減額で子供を学校に通わせ続けるのか
  • 家内はパートをしているが収支が合うのか
  • 当時47才のため定年は60才、年金生活までは先が長い

障害を持った私を何時まで雇ってくれるのだろう?

リハビリをどこでするのか

  • 今まで通りのリハビリを受けることができるのか
  • 早期リハビリによる回復には限界か、これ以上回復しないのでは?
  • 自分に適したリハビリを受けることができるのか
  • 家内や子供への負担が私との生活で大きくなるのではないか

この病院と同じリハビリを受けることが出来るのだろうか?

問題を解決するために

生活の場所

一般家庭で生活するのは困難では?介護施設に入居が現実的では

昼間はパート勤務であなたをひとりにするので不安です。

当初家内は社宅での生活が困難と考え、介護施設入居を勧めた。家族は社宅を出て暮らすことを検討しているようだった。

介護施設も考えているの

この考えを否定し妹や親戚の強い勧めもあり、実家への引っ越しを実母から提案された。

実家に戻って一緒に生活すれば

嫁姑の関係は良好とは言い難かったが有難くお願いした。

収入について

会社から自宅療養でリハビリをして杖歩行が可能になれば時間をずらし職場に出社する事と雇用継続の提示は有難かった

当面は自宅でリハビリ療養。
通勤が出来れば会社で処遇を決めましょう。

何とか子供を高校まで通わすことが出来る

会社へは出来ることと出来ないことをはっきりと言いましょう。職場の仲間に気兼ねして言わないと手助けのしようがありませんので遠慮は無用です。

リハビリの場所

自宅でリハビリに切り替えるうえで重要なことは相性の良いケアマネージャーを見つけることだと感じました。

ケアマネージャーのネットワークとは

  • かかりつけ医の多さと性格を評価している
  • リハビリ施設で受けるプログラムを知っている
  • 緊急時の対策をつくりネットワーク化する

など不安を出来る限り取り除く細かな対応プランニングをしてくれます。
担当する介護士やリハビリ療法士との顔合わせなど具体的に行動してもらいました。
私はこの出会いがなければ心が折れて今の自分がなかったと思います。

初期のリハビリは日を替え2カ所で行う予定です。送迎はワゴン車で車椅子のまま乗車、利用時間は朝9時~夕方4時までです。ただし、今までと同じく付きっきりでリハビリするのではなく、療法士による施術は30分程度で他には入浴、昼食、レクリエーションと日程をこなす毎日が続くことにまとまりました。

病院から踏み出す第一歩

退院当日

不安の中で退院日が来てしまった。朝食を済ませ病院用浴衣からジャージ服に介護士に手伝ってもらい着替えを済ませベットの周りを整理して忘れ物がないかと確認をする。少し経った頃に家内が迎えに来てくれたので、いよいよ退院かと思いに耽る。前もってレンタルしてあった車椅子に乗り換え、ナースステーションにあいさつに向かい、ひと言ふた言の挨拶を交わした。

お元気でリハビリ頑張ってください

病院の玄関まで数名の看護師が見送りに出てくれ、家内の運転する乗用車に乗り込んだ。
何とも言えない思いが出て来る。

お世話になりました

献身的な介護や心のケアーを受けた経験は「ありがとう」の言葉だけでは言いあらわせなかった気持ちで一ぱいだった。そんな想いの中で家内の運転する車が待ちにまった実家に向けて出発した。

いざ自宅へ🚙

最初は車の速さに目が付いていけず緊張していたことを覚えている。

自宅に近づくにつれ、車窓からの風景を見て感無量となる自分が居た。
自宅について母の顔を見た時は安心して生きてて良かったと思ってその日は余韻に浸り熟睡した。

ここまで帰ってこれた

次の日からケアマネージャーと日常生活の打合せ

今まで自宅に住んでいなかったのでかかりつけ医をどうきめるかと迷いました。
最初は大きな病院や距離が近い病院をピックアップしたのだが、ケアマネジャーのアドバイスで融通がきく肩の凝らない医者のクリニックに決めました。
決めた根拠は医者もそれぞれ個性があり頑固で堅物の医者もいるようで難しい人が多いと感じました。
しかし決めてしまうとその後はスムーズに事が運んだのはありがたかった。

かかりつけ医との問診と服用薬の確認。

リハビリ病院と同じく医師は治療報告を見ながらまひの状態を再度検査と問診の後私への希望を聞いて方針が告げられました。

  • 服用薬は血圧を下げる薬
  • 胃酸の分泌を抑える薬
  • 血の流れをよくする薬

を病院と同じく28日分処方します。

初期のリハビリは日を替え2カ所で決定。

1件目は入浴が出来る病院でリハビリ

  • 朝9時半に入所バイタルチェック
  • 男女に時間帯を分けて専用の車椅子で入浴。
  • 待ち時間は療法士によるリハビリ30分
  • 昼食は介護士の補助で院内食をとり歯磨き実施
  • 午後から各々の趣味にあわせたレクエーション
  • 時間の合間に療法士による個別リハビリ実施

夕方4時には一斉帰宅

2件目は自主的リハビリがメインの施設

  • 朝9時から入所バイタルチェック
  • 各々で異なる歩行などの訓練
  • 療法士によるリハビリ30分
  • 待ち時間は体操や脳トレ情報交換会

午前中の部と午後の部は入替帰宅

どちらも介護用ワゴン車に車椅子ごと乗って、送迎されます。

施設により特徴が違うので自分の意見をはっきりとケアマネージャーに伝える事が大切です

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